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絶滅危惧類ハマスズ©️西日本新聞me

絶滅危惧種のハマスズが、大量に福岡市の三苫海岸で見つかりました。福岡県内では約30年ほど前に岡垣町で確認されたのが最後だそうです。

そこで、ハマスズの生態について調べてみました。また、絶滅危惧種とは何か、その定義なども調べてみました。

絶滅危惧類ハマスズ、大量に福岡の三苫海岸周辺で発見される!

三苫海岸は美しい!

ハマスズが発見されるだけあって、福岡県の三苫海岸はとても美しい海岸だそうです。

三苫海岸

ハマスズは、なぜ絶滅危惧類になったの?

昆虫のハマスズは、福岡県内では1990年代中ごろに岡垣町で確認されたのが最後です。また、ハマスズはその他の県でも生息が確認できない状況であったため、絶滅危惧種に指定されています。

ハマスズが生きていける環境の海岸線の開発により海浜植物の生えた広大な砂浜が消失し、生息しうる環境が激減したと考えられていました。

ハマスズの擬態能力は、まるで忍者並み!

ハマスズのX (旧Twitter)の3枚目と4枚目の写真を見てください。どこにハマスズがいるのか! ちょっと分からないのでは、と思ってしまうほどの擬態能力です。長くのびた触角を見つければ、そこにハマスズがいるのが確認できます。

ハマスズの生態

(以下、京都府レッドデータブック2015から)

ハマスズは、昆虫類 直翅(バッタ)目 ヒバリモドキ科に属します。

  • ハマスズの体長7~15mm
    体色は淡灰色で、黒色の斑点があります。近似の他種に比べては大型。腹部は淡い緑か淡い青を帯びています。後脚に大きな斑紋があり、小顎ひげ全体は灰色です。
  • ハマスズの分布
    日本全域
  • ハマスズの生きられる環境
    良好な海浜環境に生息。砂浜の後背に発達する海浜植生の存在が必要になります。多くの海浜生物が生息する貴重な環境で、やや荒廃している地域はあるものの、全体としては良好な状態がふさわしい。
  • ハマスズへの脅威
    海浜開発(埋め立て、護岸堤、客土、養浜工事など)による生息地の減少・分断のほか、オフロード車の侵入による海浜環境の撹乱です。海浜環境の保全が、なにより必要になります。

絶滅危惧類の9つの分類

絶滅危惧種には、9つのカテゴリーがあります。

  1. 絶滅(EX)
    既に絶滅している、あるいは絶滅していると考えられている。
  2. 野生絶滅(EW)
    人間の管理環境下(もしくは自然分布域の明らかに外側の野生)でのみ存続している。
  3. 絶滅危惧I類(CR+EN)
    絶滅の危機に瀕している。
  4. 絶滅危惧IA類(CR)
    ごく近い将来、野生での絶滅の可能性が非常に高い。
  5. 絶滅危惧ⅠB類(EN)
    IA類ほどではないが、近い将来で野生での絶滅の可能性が高い。
  6. 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
    絶滅の危険が増大している。
  7. 準絶滅危惧(NT)
    現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性がある。
  8. 情報不足(DD)
    評価するだけの情報が不足している。
  9. 地域個体群(LP)
    地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの

[参照]環境省レッドリストカテゴリーと判定基準(2020)
https://www.env.go.jp/press/files/jp/113671.pdf

まとめ

絶滅危惧種のハマスズが、大量に福岡市の三苫海岸で見つかりました。

福岡県内では約30年ほど前に岡垣町で確認されたのが最後だそうです。そこで、ハマスズの生態について調べてみました。

また、絶滅危惧種には9つのカテゴリーがあるのが分かりました。

地球温暖化のせいかどうか分かりませんが、夏の猛暑日の更新や少子化など、人間もいずれ絶滅危惧種になる可能性もあるのではないでしょうか!

しかし、そんな遠くの未来であっても「人間は絶滅危惧種です」と何者かに言われたくはないですね。