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羽毛をまとった恐竜=ピロラプトル

羽毛をまとった恐竜が知られるようになったのは、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022.7.29公開)に、まるで鳥の着ぐるみを着たような恐竜が出てきたからです。

恐竜で鳥類といえば始祖鳥(現在は否定されています)ですが、鳥類とも見えるそんな羽毛をまとった恐竜なんて、私を含めて誰も知らなかったのでないでしょうか。

そこで、羽毛をまとった恐竜(「ピロラプトル」と言います)について調べてみました。

羽毛をまとった恐竜ピロラプトルの生態

ピロラプトル

ピロラプトルは、フランスの白亜紀後期に生息していた小型の肉食恐竜で、鳥のような火赤色の羽毛で覆われていました。この恐竜は、羽毛恐竜が鳥に進化する前の段階を示しており、飛行能力や体温調節に関連する進化を経てきたと考えられています。

羽毛をまとった恐竜ピロラプトルの名前の由来は?

ピロラプトルという名前(Pyroraptor olympius )は、「オリンポス山の火の泥棒」を意味し、山火事の後の現場で化石が見つかったことに由来します。ピロラプトルはミクロラプトルやヴェロキラプトルと近縁で、4本の脚すべてに翼があったと思われます。

羽毛をまとった恐竜ピロラプトルは鳥の祖先?

ピロラプトルは鳥の直接の祖先ではありませんが、鳥と非常に近縁な恐竜で、原鳥類と呼ばれる鳥の祖先に近い存在です。ピロラプトルも鳥と同じように羽毛を持っていましたが、飛行能力は持っていなかったとされています。この恐竜は、恐竜から鳥に進化するプロセスを理解するには重要です。

羽毛をまとった恐竜ピロラプトルの羽毛は本当に羽毛?

ピロラプトルの羽毛は本物の羽毛で、化石からは羽毛の跡が見つかっていませんが、同じ恐竜グループに属する別の恐竜の化石からは羽毛が発見されています。羽毛の色は、化石から抽出された色素細胞に基づいて、火赤色だったと推測されています。これらの羽毛は、ケラチンと呼ばれるタンパク質でできていました。

ケラチンとは?

細胞骨格を形成するタンパク質の一種で、細胞の形状や動きを支える役割を果たしています。特に、ケラチンは皮膚、毛髪、爪などを覆う上皮細胞に存在し、これらの組織の強度と弾力を提供します。

羽毛をまとった恐竜ピロラプトルの仲間たち

※以下のイラストですが、科学的に正確かどうか判断しかねます(謝)。

ミクロラプトル・グイ(Microraptor gui)

ミクロラプトル・グイ

ミクロラプトル・グイと現代の鳥との最も異なる点は、前肢だけでなく後肢にも飛行に使われる羽毛が発達していることです。羽毛の形状が現代の鳥の風切羽と似たように左右非対称になっていることから、この生物が実際に飛べた可能性が高いと考えられています。

ヴェロキラプトル(Velociraptor)

ヴェロキラプトル約8,300万年から約7,000万年前、中生代白亜紀後期に、東アジアに存在した小型の肉食恐竜がいます。これらの恐竜は獣脚類に属し、主にモンゴル、中国、そしてロシア東部から発見されており、V. mongoliensisとV. osmolskaeという2つの異なる種が特定されています。これらの恐竜は体が細身で、頭蓋骨は大きい特徴がありました。また、特筆すべき特徴として、後肢に大きな鉤爪を持っていたことが挙げられます。

 

アトロキラプトル(Atrociraptor)

アトロキラプトル

ラテン語で「野蛮な」を意味する"atrox" と、「泥棒」を意味する"raptor" に由来。種小名は、この恐竜の発見者であるマーシャルへの敬意を込めたものです。全長は約2メートルで、体重は約15キログラムと推定されました。

鳥類の祖先(始祖鳥)とは?

始祖鳥[出典]https://ja.wikipedia.org/wiki/始祖鳥

始祖鳥は、ジュラ紀に生息していた原鳥類に属する恐竜の一属です。爬虫類と鳥類の特徴を両方持っていましたが、現在生きている鳥の直接の祖先ではありません。現生種と始祖鳥の直近の共通祖先が最初の鳥とされています。

まとめ

映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022.7.29公開)で、羽毛をまとった恐竜が知られるようになりました。

そこで、羽毛をまとった恐竜ピロラプトルについて調べてみました。

羽毛をまとった恐竜はピロラプトルだけでなく、ミクロラプトル・グイ、ヴェロキラプトル、アトロキラプトルなどがいました。みな「〇〇〇〇〇ラプトル」という名がついています。

ラプトルは、映画『ジュラシック・パーク』シリーズでは、集団で狩りをする頭のいい恐竜でしたね。