赤いクワガタ ヒラズゲンセイは危険ですので、触らないでください。もっとも、赤いクワガタ ヒラズゲンセイの生息地は近畿地方以南ですので、関東の方はまず見たことがないと思います。
赤いクワガタ ヒラズゲンセイは、クワガタではありません。、コウチュウ目ツチハンミョウ科のヒラズゲンセイといって、「平頭芫青」と表記します。
しかし、どうみてもクワガタのメスのように見えてしまいます。その体表は、赤いレインコートを着たような色ツヤがあります。
そこで、ヒラズゲンセイがなぜ危険なのか? 生息地などの特徴を調べてみました。
赤いクワガタ ヒラズゲンセイは危険!
赤いクワガタ ヒラズゲンセイの体や脚の関節から分泌する黄色い体液には、カンタリジンという有毒物質が含まれています。皮膚に付くと炎症を起こす危険がありますので、ご注意ください。
猛毒をもつヤバい😓昆虫♂♀発見❗️生息域が拡大する"赤いクワガタ”=ヒラズゲンセイと知りました。
有毒物質=カンタリジン=と言う毒物が体液に含まれていて、噛まれて皮膚に付着すると炎症、水ぶくれになるから要注意!
📲拡散願います‼️#ヒラズゲンセイ #赤いクワガタに似た毒昆虫 #カンタリジン pic.twitter.com/unjRNL5Drz— Kit光るぜ (@HikaruzeKit) June 27, 2023
赤いクワガタ ヒラズゲンセイの生息地
赤いクワガタ ヒラズゲンセイは本州の近畿から南の地域や四国、九州、西南諸島の島々などに分布しています。
本州にはいないとされていましたが、地球温暖化の影響(?)から、1990年ごろから近畿や中国地方でも多くみられるようになりました。
平地から丘陵、町中民家などにも生息していることが確認されています。
ヒラズゲンセイとクワガタの違い
ヒラズゲンセイ | クワガタムシ | |
目科 | コウチュウ目ツチハンミョウ科 | コウチュウ目クワガタムシ科 |
体調 | 18~30mm | 20〜120mm |
種類 | — | 約1500種類 |
生息地 | 近畿・四国・九州・沖縄 | 日本全国 |
季節 | 6月〜8月 | 5月〜9月 |
特徴 | 赤い体色。体液は皮膚に付くと炎症を起こす。クマバチの巣に卵を生み、集められた花粉団子を食す。 | 大きな顎を持つ。 Stag beetle(英)/Cerf-volant(仏) Stag=Cerf=鹿の角 |
ヒラズゲンセイが属するハンミョウの特徴
- 体長20mm前後
- 全身が赤、青、緑に輝く、脚の長い美しい甲虫
- 4~10月
- 本州、四国、九州、対馬、種子島、屋久島
- エサは、ほかの昆虫を捕らえて食べる
- 幼虫は地面に縦穴を掘って隠れ、ほかの虫を捕食
- 巣穴にニラの葉を差し込むと、幼虫が葉に食いついて釣れるのでニラムシの名もある
まとめ
赤いクワガタ ヒラズゲンセイを、調べてみました。生息地は近畿地方以南ですので、関東出身の方は知らない方がほとんどだと思います。
赤いクワガタ ヒラズゲンセイが分泌する黄色い体液は危険ですので、素手で触らないでください。また、その生態には驚きました。
クマバチの巣に卵を生んで、クマバチが集めてくる花粉団子を食料にしているそうです。人間ですら近寄れない、クマバチの巣ですからね。赤い体表をしているだけに、クマバチにとっても危険なヤツなんでしょうか。