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牡蠣の生食用と加熱用の違いは新鮮さではない!

生牡蠣のパッケージに「生食用」と「加熱用」の表示があります。多くの人は、この違いは新鮮さだと思っているのではないでしょうか。
しかし、実はその違いは新鮮さではありません。決められた菌の多少によって分けられています。

生牡蠣の「生食用」と「加熱用」の違いは菌の多少!

「生食用」と「加熱用」の違いは、牡蠣の中にいる微生物の量によって変わります。牡蠣は海の中でプランクトンを食べて成長しますが、同時に細菌やウイルスも内部に蓄積しやすいです。そのため、生で食べる場合は微生物の汚染がないか確認が必要です。

「生食用牡蠣」

保健所が指定したきれいな海域で養殖されたり、採取後に特殊な処理(清浄な水に一定時間入れて微生物を排除すること)が施されたものです。

微生物が少ないことを確認し、低温で保存する必要があります。容器に入った「生食用」の牡蠣は、販売時に「生食用」および養殖海域が表示されます。

▪️生ガキの成分規格
・細菌数が1g中50,000以下
・E.coli(ふん便系大腸菌群)の最確数が100g中230以下
・腸炎ビブリオの最確数が1g中100以下(むき身にしたものに限る)
※定期的に検査を行い、安全確認したうえで出荷されています。

上記の他に、加工基準保存基準が書かれています。

大阪検疫所 食品監視課
https://www.forth.go.jp/keneki/osaka/syokuhin-kanshi/foodstandard_seishokuyoukaki.html

牡蠣フライ

「加熱用生牡蠣」

指定された海域以外で養殖された牡蠣は、「加熱調理用」「加熱加工用」といった表示がされて販売されます。

これらの表示は、食品表示法に基づいています。「加熱用」の牡蠣は、「加熱調理用」「加熱加工用」と養殖海域が表示されて販売されます。

結局、「生食用」と「加熱用」の違いは、「新鮮さ」ではなく、「安全性」に関わるものです。信頼できる業者から購入することが大切です。

生食用と加熱用の生牡蠣の食べ方

牡蠣は生食用と加加熱用に分けられますが、どちらも美味しく楽しめる食材です。生食用の牡蠣は、そのままでも十分に栄養価が高く、さっぱりとした味わいが特徴です。加熱用の牡蠣は、火を通すことで旨みが増し、ソテーや炒め物などにも使えます。

生食用牡蠣の食べ方

  • 牡蠣
    そのままでも美味しい。殻をむいて洗ってから塩やしょうゆなどで味付けしてください。
  • 焼き牡蠣
    BBQ用品があれば屋外で焼きましょう。平らな方を上にして網の上に並べて焼きます。塩やしょうゆなどで味付けしてください。
  • 蒸し牡蠣
    鍋に水を入れて火をかけ、牡蠣を入れて5分間加熱します。塩やしょうゆなどで味付けしてください。
  • 電子レンジ牡蠣
    牡蠣をむいて平らな方を上にしてさらに並べます。ラップで包んで600Wで2分半~3分間加熱します。
  • 牡蠣汁
    鍋に水と豆腐とネギとショウガを入れてて煮ます。だしの素や酒やみりんなどで味付けしてください。

加熱用牡蠣の食べ方

蒸し牡蠣

  • 蒸し牡蠣
    もちもちとした食感で、お酒のおつまみに最適です。手軽に作れる方法で、鍋で5分だけ蒸すだけです!
  • 牡蠣のバターしょうゆ焼き
    牡蠣に薄力粉をまぶしてバターで焼き、ぽん酢しょうゆで味付けした一品。お酒のお供にぴったりです。
  • 牡蠣とポテトのグラタン
    牡蠣とじゃがいもをクリーミーなソースに絡めてオーブンで焼き上げた一品。ワインのおつまみにも合います。
  • 牡蠣のオイル漬け
    牡蠣をオイスターソースで炒めてニンニクとオリーブオイル漬けにした一品。そのまま食べてもおいしいですが、パスタやバゲットとも相性が良いです。
  • 牡蠣と白菜の豆乳クリームスープ
    豆乳と生クリームで作る濃厚なクリームスープに牡蠣と白菜を入れた一品です。ベーコンを一緒に入れることで旨味もアップします。

牡蠣料理

加熱用牡蠣の注意

加熱用の牡蠣とは、生食用に比べてプランクトンが多い海域でで獲れた牡蠣を使用したもので、そのまま生で食べるのは危険です。必ず火を通してから食べるようにしましょう。

加熱用の牡蠣を調理する方法は、殻付きと殻なしで異なります。殻付きの場合は、中心部を85~90℃で90秒以上加加熱することが推奨されています。
殻なしの場合は、鍋料理や蒸し料理などで8分間から9分間加熱します。

下処理だけではなく、その後も注意点があります。下処理した牡蠣は冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存しましょう。冷蔵庫保存では3日以内に使い切るようにし、冷凍庫保存では1か月以内に使い切るようにしましょう。

また、下処理した牡蠣を再び調理する場合は、再度火を通す必要があります。火を通さないと旨み成分が失われたり、食中毒の原因になったりする可能性があります。

まとめ

生牡蠣の「生食用」と「加熱用」の違いは、「新鮮さ」ではなく、菌の多少によって区別されています。生食用牡蠣は保健所が定めた清浄な海域で養殖され、加熱用牡蠣は指定された海域以外で養殖されたり、特定の処理がされます。

生牡蠣の「生食用」と「加熱用」の食べ方や調理方法も異なり、加熱用はしっかり加熱することが重要です。加熱用牡蠣の注意事項も掲載しました。

生牡蠣の「生食用」と「加熱用」を正しく理解することが、美味しい安全な牡蠣料理をとる秘訣ですね。