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なぜ、10月30日は「卵かけご飯の日」?
2005年の10月30日に島根県雲南市で「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されました。それを記念として、日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会が、10月30日を「卵かけご飯の日」に制定しました。この実行委員会は、米食・鶏卵の普及を目指しています。
日本たまごかけごはんシンポジウム
なぜ日本では、卵は生で食べるのか。サルモネラ菌は?
生卵を食べるという習慣は、世界でも珍しい日本の食文化です。日本では、食中毒の原因の一つであるサルモネラ菌による卵の汚染がとても低く、安心して生卵を食べられるからなんです。
日本の卵は鶏がサルモネラ菌に感染しないように、鶏舎の環境をととのえ、流通の際には卵の洗浄、殺菌が行われます。卵の生食を前提にしているからです。ですから、賞味期限も生食を前提に約2週間にされています。
なぜ海外では生卵は食べられないのか?
海外で生食が普及しなかったのは、 食中毒のリスクがあるからです。生の卵や魚には、細菌や寄生虫がいると思われているのです。弟子から、加熱するのが常識になったのです。
卵の汚れと冷蔵庫の保存期間
殻の汚れを洗ってから保存する方もいますが、ご注意ください。
卵を洗うと、殻にある穴から雑菌が水と一緒に卵の中に入りやすくなります。そのため、汚れは拭きとるか、使う直前に洗うのがオススメです。
卵は冷蔵庫でどれくらい持つか?
卵は冷蔵庫で保存した場合、3〜5週間は持ちます。 賞味期限は過ぎていても、腐っていないことを確認すれば、食べても問題ないといいます。
生卵の白い塊「カラザ」は食べても大丈夫?
黄身の両側にある白い部分がカラザで栄養が豊富!
白い塊のようなものは、「カラザ」と言います。 卵の尖った部分と反対側にあり、ねじれた構造をしています。 カラザは、卵黄を中心に保ち外的な衝撃から守る役割をしています。
カラザは取り除かなくてもOK
カラザは栄養も豊富なので、取り除く必要はありません。 お菓子作りの際は取り除く人が多いですが、焼き菓子などであればそのまま使ってもほとんど目立たないでしょう。
ゆで卵の殻をむきやすくするために穴を開けます。穴をあけなくてもいいのですが、うまくむけないと卵の表面がくずれて美味しそうに見えません。
卵を水で濡らし、100円ショップや500円以下で買える「卵の穴あけ器」で、卵の“お尻”ふくらんでいるほうに穴を開けます。
まとめ
なぜ、10月30日が「卵かけご飯の日」なのか調べてみました。
「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催された日を記念してとは少し驚きでした。なぜなら、色々なシンポジウムが、年中開かれているからです。それらの日を記念して「〇〇〇〇〇の日」とつけていたら、数え切れないほど記念日ができてしまいます。
また、外国人が生卵や魚を食べないのは、単なる思い込みのようです。衛生面に気をつけているのは世界共通のはずで、外国で生卵や魚が汚れたまま売られているはずはありません。
ですから、最近では日本の寿司を通して、外国人も刺身を食べるようになったのではないでしょうか。