岩船大祭は、毎年10月18日(宵宮)と19日(本祭)に石船(いわふね)神社で行われる祭りです。この祭りは、航海の安全、大漁、そして町の平和を祈る、港町らしい壮大な祭典です。また、歴史も長く、特に見事な屋台が注目を浴び、1988年には新潟県の無形民俗文化財に指定されました。
岩船大祭は、石船(いわふね)神社の例大祭で、神話によれば神様が「石の舟」でこの地に現れたという伝説に由来します。また、「舟囲い」とも呼ばれ、その年の海の豊かな恵み、山の恵み、そしてすべての生業に感謝する、この地方の一年を締めくくる秋のお祭りでもあります。
岩船大祭の由来と歴史
岩船大祭は、毎年10月18日(宵宮)と19日(本祭)に石船(いわふね)神社で行われる重要な祭典です。この祭りは、航海の安全、大漁、そして町の平和を祈る、港町らしい立派な行事です。岩船大祭の歴史は古く、特に華やかな屋台が注目され、1988年には新潟県無形民俗文化財に指定されました。
岩船大祭では、毎年、上岩船と下岩船の地区で順番を入れ替えながら、屋台(「おしゃぎり」と呼ばれる)の曳行が行われます。上岩船が先番の場合、順番は岸見寺町、地蔵町、上大町、上町、上浜町、惣新町、下大町、下浜町、横新町の順です。下岩船が先番の場合、順番は同じ地区ですが逆になります。
岩船大祭は、石船(いわふね)神社の例大祭で、神話によれば神様が「石の舟」でこの地に現れたという伝説に由来しています。また、「舟囲い」とも呼ばれ、海や山からの恵みに感謝し、この地方の一年を締めくくる秋祭りでもあります。
祭りの起源は明確ではないものの、中世の文書に祭礼の記録があり、500年以上の歴史を持つとされています。岩船大祭は、陰暦(月の満ち欠けに基づく暦)の9月19日に祭りが行われ、その時期は海が荒れやすい時期であり、海で生計を立てる岩船の住民たちが感謝の意と遭難から守られる願いを込めたものであると考えられています。
明治5年(1872)に太陽暦が導入された後も、祭礼は9月19日に行われていましたが、明治11年(1878)に明治天皇が新発田を訪れる予定が祭りと重なるため、祭礼が10月19日に移されました。それ以降、岩船大祭はほぼ現在の時期で行われるようになりました。
岩船大祭2023の屋台「おしゃぎり」
※ここでいう「屋台」はいわゆる山車や神輿の類で、「おしゃぎり」と呼ばれています。食べ物などの屋台は、「露店」と言っています。
岩船大祭では、「おしゃぎり」と呼ばれる豪華絢爛な9台の屋台が町を巡行します。おしゃぎりはそれぞれ異なる色や形をしており、豪華な装飾が施されています。また、「木遣り唄」と呼ばれる音楽演奏も披露されます。
- 10月18日(水曜日)午後1時から午後10時まで
- 10月19日(木曜日)午前10時から午後10時まで
- 10月20日(金曜日)午前10時から午後7時まで
岩船大祭では、「屋台曳行」と呼ばれる行事が行われます。各町内ごとに作られた屋台が町を巡行し、豪華な飾り付けや音楽演奏を披露します。屋台曳行は宵宮(10月18日)から始まり、本宮(10月19日)まで続きます。
また、「露店市場」も開かれます。ここでは、地元の食材や工芸品などが販売されます。
【露店市場開設】
2023年10月18日(水)~20日(金)
※18(水)・19(木)は22:00まで開設予定
※20(金)は19:00まで開設予定
石船神社のご由緒とご祭神
石船神社は、歴史ある神社で、古代の「延喜式」において磐舟郡の八座に筆頭で記載されています。
神社のご祭神は、「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」、「弥都波能売神(みづはのめのみこと)」、「高龗神(タカオカミノカミ)」、「闇龗神(クラオカミノカミ)」の四柱の神々です。
中でも、「饒速日命」は物部氏の祖先神で、高天原から天の石船(アメノイワフネ)でこの地に降臨した神とされ、岩船の地名の由来となっています。
また、残りの三柱の神々は、京都の貴布禰明神を勧請した貴船神社の神々で、石船神社は「明神様」とも称されています。
石船神社の社殿は、明治29年(1896年)に焼失しましたが、明治32年(1899年)に再建されました。
岩船祭りのアクセス方法
【開催場所】
村上市・岩船地域一帯
【開催期間】
2023年10月18日(水)宵祭り・19日(木)本祭り
【アクセス】
[車]
日本海東北自動車道「神林岩船港IC」から車で約9分
[電車・バス]
JR羽越本線「村上駅」から岩船・塩谷行きバスで約20分。「石船神社前」*バス停下車すぐ
【駐車場】あり
岩船港緑地公園脇の臨時駐車場をご利用ください。
まとめ
岩船大祭は、古くからこの地方で行われてきた秋祭りであり、海への感謝を表すお祭りです。屋台曳行や露店市場など多彩なイベントが開催されます。
また、「おしゃぎり」や「木遣り唄」などの伝統的な文化芸能も披露されます。ぜひ足を運んでみてください!